翔大UDEMACI全体

「UDEMACI」のアンバサダーをしているシンガーソングライター翔大がMVでも着用している「UDEMACI」をご紹介します。

翔大が着用する「UDEMACI」のアンティーク懐中時計は、アメリカの「ELGIN(エルジン)」というメーカーとなります。

エルジンという名称、聞いたことがある方々もいらっしゃるかと思います。実は今もこの「ELGIN(エルジン)」という名称は現存しますが、ここでお話しする昔の「ELGIN」とは全く別物です。

懐中時計UDEMACIELGIN(エルジン)

「ELGIN」というメーカーを簡単にご説明します。
1864年にアメリカ合衆国イリノイ州エルジンで創業されます。日本の有名な大政奉還が1867年ですのでその3年前のこと、坂本龍馬が活躍していた頃のことです。
すぐさまELIGINは成功をおさめ、ELGINを持つことが最高のステータスと称されるほどの高級ブランドとしての地位を確率させます。
アメリカ鉄道の懐中時計としても公式採用され、アメリカ陸海空軍の公式時計としても採用されるほどの存在となります。
戦後経営難に陥り、1966年に惜しまれつつ終焉してしまいます。

現在あるELGINというメーカーは、名称のみが同一のものでしかなく、本来のここで紹介するELGINとは全くの別物で関係はございません。

懐中時計UDEMACIELGIN(エルジン)文字盤

栄華を誇ったアメリカ大手の時計メーカーであったELGINのアンティーク懐中時計を翔大が着用しております。

その翔大着用のELGINは、1925年に製造された今から95年前の懐中時計になります。

身の回りに100年前のものは今の時代において目にすることはなくなりました。
そんな中でこのELGINは95年前のものではありますが大変きれいな状態で時を刻んでおります。
内部の機械も外装のケースも磨きをかけておりますので、新品同様な状態ですので、95年前のものとは思えない輝きを放っているので驚かれる方も多いと思います。

懐中時計UDEMACIELGIN(エルジン)ムーブメント

内部の機械表面には、アメリカ時計ならではのダマスキン装飾が施され、大変綺麗なムーブメントで、17石の石(ルビー)があしらわれています。
そして、そのルビーの周囲には、金シャトンと言われる金無垢のシャトンが施された美しいムーブメントです。

ケースは、エングレービング(彫刻)が施されており、金メッキよりも厚い金張りが施されたケースとなっております。
アラビア数字が立体的に浮き出ているアプライドインデックスという文字盤は、中心部分と秒針のスモールセコンドにも金色で装飾が施されており、大変華やかな雰囲気を醸し出しており、当時は大変高価なものであったことがうかがえます。

この懐中時計が製造されたのは95年前、1925年の大正14年です。
大正14年は、日本で初めてラジオ放送が開始された年で、山手線の環状運転も開始されます。
海外でもよく知られる日本の旨み成分の「味の素」もこの年に鈴木商店として誕生しました。
アメリカでは、クライスラーという有名車メーカーが誕生した年でもあります。

懐中時計UDEMACIELGIN(エルジン)ケース

大正14年から95年という長い年月をこの時計は見てきたわけです。
その中には戦争も経験したくさんの歴史を刻んできた存在だと思うと感慨深いものがあります。

「UDEMACI」は、新しい時計にない、歴史を背負っています。

時計を見るとその歴史を感じることができます。
それがその時代のデザインであったり装飾であったりとその歴史を垣間見ることができます。そして、古いだけに小傷や劣化などもあったりします。しかしその全てが木の年輪であったり、職人の手のシワのようにも感じてきます。アンティーク懐中時計には歴史を刻んできた個性がそこにはあります。

95年歴史を刻み続けたこのELGINは、
翔大が手にした時から新しくその時を刻みはじめ、これからも一緒に歩んでいくでしょう。

text.KJ