2022年1月26日発売のル・ボラン(LE VOLANT)3月号にUDEMACIが掲載されました。
ル・ボランとは、「1977年の創刊以来、輸入車をはじめ個性的なクルマの情報をタイムリーに発信し続ける自動車専門誌。なかでも、ドイツ車ユーザーから高い支持を集めることで知られる。2010年より大規模なオープンイベント「ル・ボラン カーズ・ミート」を横浜と神戸で開催。クルマとカスタマーとのタッチポイントの場をプロデュースしている。」
(NEKO PUBLISHINGから引用)
輸入車の雑誌として歴史ある著名な「ル・ボラン」では「Style in motion」という読者層へコダワリのアイテムを紹介する連載企画ページを展開しています。
今回、弊社のUDEMACIがその「Style in motion」に掲載されました。
掲載されたUDEMACIは、モンブリラン(MONTBRILLANT)のクロノグラフ懐中時計で、現在のブライトリング(BREITLING)が社名をブライトリングとする以前のものです。
ブライトリングの歴史は、レオン・ブライトリング氏が1884年にスイス・サンティミエで創業したことから始まります。
創業当初からクロノグラフとストップウォッチを中心に製作していました。
ブライトリングの哲学には、「時計ではない計器である」というもの。
まさに創業よりその哲学は揺らぐことなく、現在においてもブライトリングと言えばクロノグラフという認識が定着しております。
1892年社屋をラ・ショード・フォンに移転し、モンブリラン通りという名称から「モンブリラン」という社名となります。
UDEMACIの懐中時計は、そのモンブリランのもので、ゼンマイのおさまる香箱を固定する受けの裏にモンブリランを証明するMONTBRILLANTの文字と山を現すマークの刻印が施されてあります。
この頃は懐中時計の時代で、レオン・ブライトリング氏の死去後、1914年息子ガストン・ブライトリング氏が引き継ぎ腕時計の時代となります。初期の腕時計クロノグラフは、懐中時計クロノグラフ同様にリューズプッシュ式のものでした。
そして、1923年にガストン・ブライトリング氏は、クロノグラフプッシュボタンを装備した腕時計型クロノグラフを開発、現在の腕時計モデルへと受け継がれていきました。
また、社名のモンブリランという名称も現代のモデル名として継承されています。
掲載写真にも現代のモンブリランと先祖となるモンブリランを一緒に撮影して頂き掲載頂いております。
このように新旧が並ぶ姿は、あまり見る機会がないと思いますのである意味貴重な写真です。
今回掲載の運びとなりましたのは、車・時計・ファションのライターとして活躍されてらっしゃる柴田充さんとの出会いにありました。
昨年、2021年12月18日フランソワペルゴ氏の命日でのお墓まいりがきっかけ。
日本の懐中時計史においてフランソワペルゴ氏はなくてはならない人物。
懐中時計の腕時計UDEMACIを扱っている弊社にとってはどうしてもご挨拶をしたい方でした。その想いがお世話になっている方のおかげでかないました。
そこで今回記事を書いてくださった柴田充さんに出会うことができました。
このご縁で、弊社のUDEMACIのことを知って頂き、そしてモンブリランのUDEMACIを気に入ってくださいました。
それからは話はどんどん進み取材にも大阪へお越しくださいまして、今回の掲載に至りました。
柴田充さん、ル・ボラン編集部の方々、カメラマンの方々、携わってくださった皆々様には感謝しかございません。
この場を借りましてお礼申し上げます。ありがとうございます。
雑誌と一緒に写っておりますUDEMACIは、誌面と同じモンブリランのUDEMACIです。
同じモンブリランのクロノグラフで大きさもほぼ同じモデルですが、文字盤のアラビア数字の形状が違っております。
同モデルではありますが、微妙に異なっているというのもアンティーク懐中時計の醍醐味です。
UDEMACIを腕に巻いた瞬間から世界に1つしかない腕時計となる由縁でもあります。
photo.KJ
text.KJ
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