懐中時計UDEMACIアタッチメント開発

「UDEMACI」のコンセプトである「UDEMACIアタッチメント」についてお話しします。

このアタッチメントは懐中時計をしっかりと固定し腕時計として自然になるようにしなければなりませんでした。
元々は、現在のビス留めではなくラチャット型というものも存在しており、その図面を製作して話を進めていました。
ですがコンセプトはいいのですがコストがかかり過ぎることになり断念せざるを得ませんでした。

いつかこのラチェット型も商品化できればとも思っております。
このアタッチメントも構想から図面製作をし、サンプル製作を経て実際に装着してみるとうまく固定できず、爪の角度など苦労することになりました。

実際に懐中時計には様々なサイズがあるので、それらを装着できるようにすることも課題でした。
そこでよくあるアメリカサイズの12サイズと言われる42mm辺りが腕時計に良くあうサイズ感ですので、そこを基準として40mm~50mmが装着できるようにしました。

アタッチメントの地板に爪が固定されていてその爪がガイドに沿って可動することで、その範囲内で懐中時計を固定することが可能です。
素材は、腐食や強度、磁気に強いなどからステンレスを採用しています。
ステンレス製ですので銀色であることから、金色の懐中時計には金色のアタッチメントを…といった課題もあり、今後の動きにも注目していただければと思います。

このアタッチメントは、特許も取得していますのでTradTradのかなめでもあります。
構想から製作に至った我々ならではの経緯から、これからリニューアルしていくことも充分に考えられます。
リリースにあたり、多くの方々から「懐中時計に新しい風が吹いた」「懐中時計の利用が広がった」などの声を頂いております。

我々のアタッチメントが、懐中時計文化を新しいものとなることを夢見ております。
これから「UDEMACI」を楽しみにいていてください。

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